ジョルジュサンク旗艦店

パリ、ジョルジュサンク通り35番地

2年間の準備期間を経て,2019年9月16日,パリのジョルジュサンク通り35番地にICICLE初のグローバルフラッグシップストアがオープンしました。 ベルギーの新進気鋭の建築家であるベルナール・デュボワに設計を依頼。歴史的建築物に強い敬意を払いつつ,現代的で斬新な風格を醸し出しました。永遠のファッション、建築物、その空間の優美な融合を探求したものです。

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ベルナール・デュボワによる設計

この旗艦店はベルギーの建築家ベルナール・デュボワによって設計されましたが,彼自身の言によれば,このように創られたものです。

 

『ICICLE(アイシクル)は中国国外で最初の店舗としてパリを選びました。 具体的には,ジョルジュサンク通りで19世紀に建築された一棟立ての建築物で,地域社会に溶け込んでいました。中国の伝統を維持する為に,この設計は既存の建物を最大限尊重しました。建物の外観、入口、階段などの部分は原型が残るように補修しました。すべての床と建築の細部には石灰岩が採用されています。また色彩の連続性を保つ為に石灰でコーティングされた石膏を壁や天井にも用いました。店舗設計の現代感覚と背景にある歴史的魅力の要素が一つの世界観の中で厳選され,微妙且つ繊細に融合するように意図したものです。


訪問者が入口から中へ進むと石畳で覆われた中央のスペースに向かって歩くので,高い天井と装飾的な建築特性に感銘を受けます。更に歩を進めていくと木材とか陶芸といった異なった材料が装飾品として目の前に現れます。内装設計は中国とヨーロッパの伝統が結合したもので,その類似性を発揮しています。更に水平と垂直な要素が重厚に重なっています。室内デザインは持続性と耐久性を考慮して,個体と天然素材を広く使用しています。ICICLE(アイシクル)の服装設計と同じ思想で,我々が生きる現代社会の過度の消費主義及び即効性や一次性を重視する姿勢に対して挑戦しているのです。この店舗の設計は時間が経過しても色褪せません。それは優れた材質と簡潔な理念に依るものです。』


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1894年に建てられたジョルジュサンク通り35番ビルは,建築家ルイーズ・レグランドによって建てられたニュー・ルイ16世風の歴史的建造物で,有名なホテルPrince de Gallesに隣接しています。


この歴史的建造物に敬意を払い,ICICLE(アイシクル)と建築家ベルナール・デュボワは,歴史的風格を残す外観を保持する為に,外観フロント、入口の段差、螺旋階段を修復し,歴史が豊かに息づく街並みとの完美な融合を実現させました。

 

歴史的建築物保持の延長上で,4階建て490㎡の店舗スペースも床は外観フロントと同様の石灰岩で内装され,壁と天井も質感と色彩の調和の為に同じ材料でコーティングされた素材を使っています。

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内装レイアウトでは各フロアは広々としたショールームと壁際の小空間で構成されています。小空間の側壁は中国の伝統的な縦横の木造建築を意識したものです。1階には天然のオーク材を使用し,素朴で暖かい空間を醸成しています。メンズウェアエリアの小空間の側壁には琺瑯(ほうろう)材を使用し,展示スペースの陳列には中国の磁器を想起させる青と白の配色を施しています。ブルーの漆喰で彩られた皮革の幾何的テーブルは,現代風でありながら豊かな未来を感じさせるものです。


4階の文化ギャラリーは,深い色の胡桃材を施すことで静謐な読書空間を創り出し,ICICLE(アイシクル)が精選した500冊以上の文化、ファッション、芸術等の書籍が置かれています。工芸ギャラリーには日本の著名な陶芸家の作品を展示しています。東洋の物質文明の絶妙な伝統を,パリで最も有名なファッションエリアで表現しているのです。

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